すららアクティブ・ラーニング OBOGインタビュー②

第1回から4回連続出場、初代最優秀賞受賞チーム所属
考えることが好き!私を変えた「すららアクティブ・ラーニング」
― 君島萌花さん(大2/栃木県出身)

 

 

栃木出身で大学進学のため上京し、現在大学2年生の君島萌花さんは、「第1回 すららアクティブ・ラーニング」で最優秀賞を受賞したチームのメンバーの一人です。初参加の当時、君島さんは小学5年生。それ以降中学2年生まで4回連続で参加、参加した全てで最終プレゼン大会に進出し、最優秀賞を3回獲得するという成績を収めています。
「すららアクティブ・ラーニング」が、自分が変わる大きな転機になったという君島さん。当時の経験が、今どのように影響しているのかについて話してくれました。

当時について振り返る君島さん

初めて参加した時のこと

ある時気が付いた「意見を言わない自分は無責任だ」
私が初めて「すららアクティブ・ラーニング」に参加したのは、小学5年生のときのことです。同級生の女の子と先生に誘われて、何かよくわからないけれど一度やってみようという軽い気持ちで参加しました。その体験は、私にとってとても楽しいものでした。そして、何よりも印象に残っているのは、終わった後に先生から「自分の意見を言えるようになったね」と言われたことです。
もともと私は、賛成か反対かと聞かれても「どちらでもいい」という考え方をしていました。あまり意見を言わない消極的なタイプで、最初は自分の意見を求められることがとても嫌でした。しかしある時、3人で議論している中で、私以外の2人の意見が割れたとき、3人目の私が「どちらでもいい」と言うのは無責任ではないかと気づいたのです。それ以降は、自分から意見を言ったり「こうした方がいいんじゃない?」と新しい提案ができるようになったりして、議論に積極的に参加することができました。
初参加の小5の時、早くも自分の変化に気が付いた
日常生活の小さな変化が大きな自信に
自分の意見をしっかり相手に伝えることができるようになった変化は、とても身近なところでもありました。グループで活動して夜遅くなってしまった時、先生がピザを頼んでくれることが何度かありました。メニューを見ながら選ぶ時、私はずっとどれでもいいと言っていたのですが、そのうち「これがいい」と言えるようになりました。今思うと小学生らしい小さなことですが、当時、自分が変わったと実感した大きな変化でした。
このようなことも含めて、初めての「すららアクティブ・ラーニング」が終わった後には、消極的だった自分が意見を言えるように変わったと感じて、それが楽しかったと思った理由なのかもしれません。 

「すららアクティブ・ラーニング」を機に、考えること、議論することの面白さに開眼

自分の意見を言うためには知識が必要
その後の「すららアクティブ・ラーニング」では、積極的にいろいろ何でも取り組むようになりました。回を重ねていくうちに、知識が増え、その分さらに自分で考える幅が広がって、もっと意見が出てくるようになりました。今振り返ると、知識がない状態だと意見も出てこなくて、それが最終的に「何でもいい」につながっていたのではないかと思います。知識がないと意見も出てこないことを再認識したのは、高校の英語ディベート部での経験でした。知識があってこそ、自分の意見を持つことができるのです。小学生のときに考えるプロセスを体験していたことは、大きな財産でした。

3年連続出場となった中1のプレゼン大会での君島さん

自分の意見を言うからこそ、他の人の意見を受け入れ、気づき、視野が広がる
高校は女子高に進学しました。そのためか、男性女性という性があるが故の苦悩や、逆にその良さってどんなことがあるのだろうと関心を持つようになりました。
そこから大学は、法学的視点から人権について学ぶ学科を選びました。大学では、ディスカッションする機会がとても多くありますが、意見を持っている人が集まると議論が進みやすいと感じています。自分が意見を言うことで、他の人からの反論や意見を受け入れ、違った視点から自分の考えを深めることができます。自分の意見を持つことで、他の人の意見も吸収しやすくなるのです。小学生の時に、「すららアクティブ・ラーニング」を機に意見が言える自分に変わったことが、今につながっています。

中2の時の窄さん。データと生の声、両方の重要性を肌で感じた
自信をもって言える「考えることが好き!」
大学のディスカッションの授業では、クラスメイトからは「たくさん意見をもってるよね、すごい!」「そんなに考えてきたんだね」などと言われることがあります。そう言うみんなも多分それなりに考えてきてるんだと思いますが、私の場合は、疑問に思ったことをさらに調べて深堀りして、それを元にまた考えるから、深度が違うのだと思います。これは「すららアクティブ・ラーニング」の経験によるものだと思います。
学校の調べ学習だったら提示されたことを調べてまとめて終わってしまいます。「すららアクティブ・ラーニング」で、より深く調べる、そこから考え、議論するというプロセスが習慣化されたのかもしれないです。表面上の課題からその先の何かを考えるためには、より深い思考力を持つ必要があるんじゃないかと感じています。私、考えることが好きなんだな、ってすごく思います。。

「考えるのが好き!」という君島さん。大学でも得意なこととして活かしている

「すららアクティブ・ラーニング」について、みんなに伝えたいこと

良い経験として後々自分のあり方にすごく影響してくるイベントです
私の中では、考える楽しさに気づいて今も考えることが楽しいというのが根幹にあります。そして、一人で考えるだけじゃなく、チームで考えて意見を戦わせる楽しさもあります。地域が違うだけでも考えることが全然違うことを、「すららアクティブ・ラーニング」で知り、そのような考えの違いを知ることもすごく面白いなって思います。
将来のことはまだ決まっていませんが、考えることが好きだから、考える素となる知識を得るためにこれから先も何か学び続けていきたいと思っています。何歳になっても学び続けられる自分でありたいと思います。
こう考えるようになったのは「すららアクティブ・ラーニング」の経験がとても影響していると思います。「すららアクティブ・ラーニング」での経験は、後々自分のあり方にすごく影響してくるものだと思います。とてもいい経験ができるイベントだということを伝えていきたいと思います。