すららアクティブ・ラーニング OBOGインタビュー①

小学5年生から高校2年生までの間に全6回の最多出場
“今の僕のほとんどは「すららアクティブ・ラーニング」でできている” と語るその理由
ー窄 那明さん(高3/長崎県在住)―

 

 

長崎県在住で現在高校3年生の窄 那明さんは、第3回「すららアクティブ・ラーニング」に小学5年生の時に初めて参加しました。以来、中学受験の年を除き、高校2年の昨年まで全6回参加。そのうち5回は最終プレゼン大会まで出場し、5回とも最優秀賞を受賞という快挙を成し遂げています。
そんな窄さんは、初めて参加した時はチームでも一番年下で、実は不安がいっぱいだったと言います。初めての参加から7年、6回の参加を経て「すららアクティブ・ラーニング」が自分にとってどんな影響を与えているのか話してくれました。

オンラインでインタビューに対応する窄さん

初めて参加した時のこと

「人工知能」という言葉に漠然と「カッコいい!おもしろそう!」とワクワクして参加
初めて参加したのは小学5年生の時、塾の先生から「すららアクティブ・ラーニング」に誘われたことがきっかけです。その時のテーマには「人工知能」というワードが含まれていました。今でこそ人工知能は当たり前のようになりましたが、当時は話題になり始めたばかりでした。そんな時に「人工知能」というその響きを聞いただけで「おもしろそう、カッコいい!」とワクワクしたのを覚えてます。
チームは、中学1年生と高校1年生の女性の先輩方で構成されていました。ほとんど話したことがない年上の女子たちに囲まれて、最初はとても緊張しました。しかし、先輩たちは僕を弟のようにかわいがってくれ、塾の先生も常に後ろから見守ってくれていたので、不安は少しずつ和らぎました。

「小学生の自分にもできるんだ」役割を担うことで得た自信
初めて参加したときの思い出は、今でも心に残っています。レポート作成といっても何をするのかよくわからないまま参加してしまい、難しそうなテーマに挑戦していると感じていました。その時僕は、データの集計係でした。わからないながらも先輩たちに導かれやっていくうちに、先輩たちからたくさん褒められました。一番年下の自分にもできることがあるんだ、と自信がついた瞬間でした。

小5の時に初参加。自分もできることがあることを知り自信がついた

全国規模のイベントで感じた憧れと衝撃
初めて参加してみんなで作り上げたレポートで、最終プレゼン大会まで進出できました。そこでは、ディフェンディングチャンピオンの那須チームの発表を見て、全国にはこんなにすごい人たちがいるんだと知り、小さいながらにすごい衝撃を受けたのを覚えています。そしてその那須のチームが最終優秀賞を逃して涙を流している姿を見て、これほどまでに本気で頑張る人たちがいること、世の中には僕が知らないところでこんなことがあるんだと感じたことを忘れられません。

先輩2人と最終プレゼンのために初上京

「すららアクティブ・ラーニング」での経験が今の自分の礎に

チームで取り組むからこそ身に付いたコミュニケーション力と推進力
小学5年生から高校2年生までの間で、合計6回の「すららアクティブ・ラーニング」に参加しました。最初は先輩たちについていくのが精一杯でしたが、中学に上がる頃にはチームのリーダーとして後輩たちを引っ張るようになりました。高学年になると、年下のメンバーとも積極的にコミュニケーションを取るようになり、チームで計画を立てて進めていくようになりました。このような経験は人より多く経験していると思っています。
積み重ねてきた経験は、学校生活の中でも自然と活かされていると感じます。例えば、僕たちの中学校に初めてPCが導入されたとき、生徒会で使い方のルールを決めたのですが、中学生だと抽象的になりがちだったところを、みんなが行動に移しやすいように具体的な絵や短い言葉でわかりやすくしようと提案し、みんなに褒められました。人に伝えるための伝え方や見せ方のスキルは、「すららアクティブ・ラーニング」で培ったものです。何か問題があって、それに対して順序を踏んで自分なりの考えを出すというプロセスは、まさに「すららアクティブ・ラーニング」でやってきたプロセスそのものです。

頭で考えるだけでなく自分の足を動かして経験することの重要性を学んだ
「すららアクティブ・ラーニング」での経験は、僕の進路選択や人との関わり方にも大きな影響を与えました。僕たちはレポート作成の過程で毎回インタビューを実施していました。インタビューをすることで、アンケート結果だけではわからない考え方の違いを理解したり発見したり、少数派の意見をとらえたりすることができました。また生の声を聴くことで当事者意識を感じられたし、自分たちにはない新たな視点が増えました。この経験から、頭で考えるだけでなく、自分の足で動いてみて経験を積んで、改善していくことの大事さを実感してきました。
僕は高校生になって部活は化学部に入りました。すごく興味があったわけではく、ちょっとやってみようかくらいの気持ちで入部しました。でもやっていくうちに人より多く化学に触れて面白さがわかったし、チームで一つの事を研究する楽しさもわかってきました。今では、大学は化学の道に進もうかと考えています。やってみないとわからないことがあることを、ここでも実感しました。

中2の時の窄さん。データと生の声、両方の重要性を肌で感じた
自分の進む道をどう考えるか、「すららアクティブ・ラーニング」からの気づき
最後の参加となった昨年のテーマが「夢・目標」に関するもので、僕自身も将来の進路について深く考えるきっかけとなった印象深いテーマでした。その時の僕たちの結論とも重なるのですが、「すららアクティブ・ラーニング」で考え、行動してきて思うのは、自分が進む方向は、決めてからやるのではなく、やってみて後から決まっていくのもいいんじゃないか、ということです。そして実際に僕もそうしています。
このような経験を通じて、将来的には大学でワクワクするようなことを中心にいろいろなことを勉強し、社会に役立つ存在になりたいと考えています。子どもたちの未来を考えながら、人とのコミュニケーションを大切にする仕事ができたらいいなと今は考えています。このように考えるようになった今の僕は、「すららアクティブ・ラーニング」でできていると言っても過言ではないかもしれません。

昨年高校2年生の最後の参加のテーマが一番自分事として取り組めた

「すららアクティブ・ラーニング」について、みんなに伝えたいこと

とりあえずやってみよう!それだけで価値ある経験になる!
「すららアクティブ・ラーニング」は、学校の授業では経験できない、考えることを中心にできるのが魅力。最初は興味がある、できる人について行ってみるもの一つの手。そして自分ができるところから始めて、そこからまた続けるか、自分には合っていないかを考えてみて欲しいと思います。一つの経験でもいろいろな要素が絡み合ってできていることだから、何か一つでもワクワクした瞬間、楽しいと思った瞬間を大事にしてもらって、そこから自分がやりたいことを見つけていってもらいたいです。がむしゃらにいろんなことをやっていくのも良いと思います。まずはとりあえずやってみる!やってみることは、それだけで価値がある時間です。仲間を集めて友達と、あと意識高そうな人も声をかけて、とりあえず「やってみようぜ」と言えれば、あとは転がるように進む。結果が出れば万々歳。仲間を集めてぜひ参加してみて欲しいと思います。

部活も勉強も進路選択にも、これまでの経験がいかされているという